全世界的な株価の大波乱の動きになっています。金融恐慌への不安が一気に高まり、日経平均は10月10日に8115円まで突っ込みました。先物は10月14日に7710円の安値をつけて、2003年4月の底値7600円にあと一歩と近づき、底割れの恐怖が迫りました。
全世界の株価がパニック的な売り殺到で大きく暴落したわけですが、G7とその後のアメリカ政府の対応を受けて、今度は一転して3連休明けの14日には日経平均が戦後最大の値上がり率を記録する、パニック的な買い戻し殺到の形になりました。
私は15日の満月を控えて、そろそろ相場の流れが短期的に変化しやすい局面になるとみていましたので、暴落してきたところは一切投げ売りやカラ売りはさせず、逆張り突っ込み買いの絶好のチャンス到来とお話しして、11日におこなった東京セミナーでも、日経平均ETFの買いをお勧めしました。ただし3連休明けにもう一段値下がりした場合に、第一弾の買いを入れるという条件付きの買い推奨でした。残念ながら連休明けに一気に急上昇していきましたので、タッチの差で底値買いを逃してしまいましたが、まずは慌てふためいて安値を売り叩くようなことはさせず、ギリギリまで引き付けての買い推奨でしたから、タイミング判断としては絶妙であったと思います。先物は7700円台まで下げたわけですが、2003年の安値を割り込む可能性が大きいという読みは見当違いではありませんでした。
さて、そろそろ流れが変わるとみていたわけですが、ここから株価が急反発していっても、それは本当の意味で大底を打ったわけではなく、あくまでも急激に下げすぎた反動であり、結局はやがて戻り売りの形になるとお話もしておきました。
移動平均線とのカイリ率など、逆張り指標は直近の暴落で記録的な数値を次々に出していましたので、反発していくのは当然のことです。しかし、9月から10月にかけての値下がりで、日経平均の月足チャートを見ると、戦後最初の暴落の底値であった1950年の底値と、バブル崩壊後の底値2003年の7603円を結んだ巨大な右上がりの下値抵抗ラインを、ついに大きく割り込んでしまいました。しかも5年間の上げ幅をたった一年でほとんどすべて帳消しにした、戦後かつて例がない最大・最悪の暴落です。これはまさしく戦後ここまで続いてきた日本経済の大きな歴史の流れが完全にピリオドを打ち、死んでしまったことをハッキリと示しています。したがって、目先はともかく、長期的には結局2003年の安値を割り込んでいき、さらに大きく値下がりしていく可能性が大きいとみられます。
NYダウも、82年の底値と2002年の底値を結んだ右上がりの巨大な下値抵抗ラインを、やはり大きく割り込んでしまいましたから、こちらも大崩壊です。とりあえず様々な対策によって一気に金融恐慌に突入しかねない暴落パニックはストップさせることが出来ました。しかし問題は根本的には解決されていません。
金融界から産業界にダメージが広がっていき、100年に一度の大寒波による経済の凍死状態に発展していくでしょう。景気が回復しなければ、政府が抱え込んだリスクは逆に大変な重荷となってのしかかり、財政圧迫、長期金利上昇、そして通貨の信用不安へとつながっていく大きな道筋が残されています。くれぐれも甘くみないようにしましょう。歴史的な大底打ちではありません。