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巨大な逆業績相場へ
[2008.10.24]


 なりふり構わぬ何でもありの一連の対策により、ひとまず世界的な株価暴落の流れにストップをかけることが出来ました。しかしこれはまさに単なる痛み止めのカンフル注射であり、一時的な効果しかありません。100年に一度の今回の危機は、根本的には何も解決していません。まして、なりふり構わぬ対策の一つとして、時価会計の停止にまで踏み込んできました。こうなってくると、金融機関の決算数字そのものがまったく信用できなくなります。複雑なデリバティブ商品で、どれだけ損失を出していても、これが表面化しないということであれば、まさに末期ガンがどんどん進行していくのと同じです。
 イギリスの中央銀行であるイングランド銀行のキング総裁は、10月21日の講演で、「第一次世界大戦以降で銀行システムがこれほど崩壊に近づいたことはなかった」と述べ、極めて厳しい認識を明らかにしました。何を今さらという感じではありますが、とにかくちょっとやそっとで状況が大きく改善されるわけではありません。
 確かに株価はかなり下げました。しかし100年に一度の危機的状況にもかかわらず、NYダウはまだ過去最大の大暴落になったわけではありません。言いかえれば、マグマが溜まっているというべきです。それを暗示するかのように、シカゴのオプション市場で取引されているVIX恐怖指数は、直近でついに80ポイント台の歴史的最高値までつけました。その後下げていますが、依然として50ポイント台にあります。これまでせいぜい30ポイント台まで上昇すれば、常に不安心理のピークになって、また10ポイント台まで低下していたわけですが、今回は完全に糸が切れた凧のように跳ねあがっています。依然として最高値水準にあるわけですから、これを見ても危機が去ったわけではないことがわかります。
 日米ともに、株価のボラティリティが非常に高いので、日々の値動きが大きくなっています。日経平均が何百円値上がりしたといっても、材料ひとつであっという間に急落しかねないのが昨今の状況です。とりあえず10月10日に日経平均は8115円で目先底打ちしました。現在は急激な暴落局面に対する自律反発の形になっています。
 そうこうしているうちに、金融危機から始まった流れが、いよいよ産業界に本格的に波及してきました。トヨタ自動車の今年の全世界での販売台数は、10年ぶりに前年割れとなる見通しで、今期の連結営業利益は、前年に比べ半減する見通しです。日産自動車は、来年3月末まで減産を拡大するほか、欧州でもフォルクスワーゲンやBMWも減産に踏み切っています。自動車業界の減速を受けて、新日鉄やJFEなど、国内大手鉄鋼会社は、3年ぶりに減産に入ります。また、三菱UFJフィナンシャルグループは、9月中間期の連結純利益が、当初予想の5%増益から、一転して約50%の大幅減益になる見込みです。
 このように、実体経済もどんどん悪化していき、企業業績が目に見えて落ち込んできています。これが雇用の悪化や、個人消費、設備投資の落ち込みなどに広がっていき、経済全体がさらに悪くなっていくでしょう。したがって株価はまだ歴史的大底に届いたわけではありません。早見の厳しい見方に何も変わりはありません。12月に発売する『九星気学と干支からみた2009年大予測』の中で詳しく見通しを書きますので、ぜひお買い求めの上、必ずお読みください。


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 http://www.hayami.org/archives/20000/20070/
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