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急反発しても戻り売り
[2008.10.03]


 予想外の金融安定化法案否決という衝撃により、NYダウは777ドル安という過去最大の下げ幅を記録しました。その後、今度は一転して法案が修正された上で議会を通過する見通しだという観測で、翌日は485ドル高と過去3番目の上げ幅になりました。まさに乱高下であり、いかにマーケットが神経質になっているかがよくわかります。
 しかし大きなトレンドは、やはり下へ下へと向かっていくことに変わりはないでしょう。100年に一度と言われる今回の金融危機が、そう簡単に法案ひとつで食い止められるわけではありません。これはあくまでも痛み止めのモルヒネ注射であり、いったんは痛みを止めて容体を緩和することはできても、結局再び効果が切れて、また激しい痛みが襲ってくると思われます。そうしたことを繰り返すうちに、モルヒネも効かなくなり、ついには断末魔の激しいショック症状に陥るとみています。
 それを暗示するかのように、金相場は大きく跳ね上がった後ほとんど下がらずに高値水準を保ち、VIX恐怖指数も10年ぶりの過去最高値を更新しました。一体どれだけの公的資金をつぎ込めば危機を解消できるのか、正確なところは誰にもわかりません。
 サブプライムローンだけでなく、そこから派生した膨大なデリバティブ商品が全世界にばら撒かれており、その総額は一説で100兆ドルに達する観測です。これらが次から次へと破たんしていくようになれば、手がつけられないでしょう。いうなれば末期ガンが全身に転移しているようなもので、その進行も早く、単なる延命治療しか今のところはなす術がない状況です。
 NYダウも5年間の上げ幅の半値押しを突破しました。それでも高値からの下落率は2000年のITバブル崩壊から2002年の大底までの下落率にもまだまだ届きません。つまり株価は下げ足りないといえます。私は10月から11月の間にブラックマンデー的な大暴落が起こる可能性が十分にあるとみています。
 したがって買いはことごとく手仕舞っていただき、メール会員やファクシミリ会員の方々にはダイワボウとクミアイ化学、金のETFしか保有させていません。一方で日経平均のカラ売りをおこなっていただいています。
週刊レポート会員の方々もそれを参考にして、各自のポジションを考えてください。
 100年に一度の非常事態です。7月の講演会でも警告しておいたとおり、本当の地獄はこれから待ち受けていることを肝に命じましょう。