10月1日から「緊急地震速報」の一般への提供が始まった。これは地震の大きな揺れが来る数秒から数十秒前に、予測震度などを知らせるものだ。
まずNHKがテレビとラジオで緊急地震速報の放送を開始したが、民放各局やケーブルテレビも順次放送を始める。民放ラジオは来年4月からのスタートを予定している。今後は携帯電話向けの送信もおこなうことが予定されている。
たった数秒といっても、5秒あれば、とりあえず机の下にもぐって身の安全だけは確保することが出来る。そのたった5秒の行動の差が、生死を分けることになるのだ。
仮に10秒あれば、玄関のドアを開けて、避難路を確保することも出来る。さらに30秒あれば、台所の火の始末をして、逃げるために靴を履くことも出来るのだ。
あるいは電車も大きな揺れが来る前に停止して、脱線などによる被害を最小限に食いとめることが出来る。防災には限界があるが、減災ということなら大きな効果があるに違いない。日頃の備えも役立つだろう。
さて、その地震速報が始まった、まさにその10月1日、午前2時20分頃。神奈川県西部の箱根でマグニチュード4・9の地震が起こり、箱根湯本の温泉街で震度5強、小田原市で5弱を記録した。震源の深さは14キロメートルの直下型だが、新潟県や愛知県でも揺れを観測した。幸い特に大きな被害はなかったが、箱根でこの規模の地震が発生したのは久しぶりで、大変不気味である。
というのも、かねてから早見が当コーナーで指摘、警告してきたように、神奈川県西部地震が、いつ発生してもおかしくはない緊迫した状況にあるからだ。小田原や箱根湯本は、歴史的に見て周期的に大地震に見舞われており、現在すでに危険期に突入しているとされている。今回の地震が前兆であるかもしれないので、要注意だ。