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◎今週の言葉 |
「思いが強ければ必ず勝つ。必ず天に通じる。」そう信じています。
毎朝自宅で、近所の神社で、オフィスの社長室で、一日の終わりに眠りにつく時も、家族や友人、社員の幸せと、道が開けていくことを祈り続けています。
筑波大学名誉教授・村上和雄氏と、京都府立医大教授・棚次正和氏が共著で『人は何のために祈るのか』(祥伝社刊)という本を出版しました。
それによると、アメリカ国立衛生研究所やハーバード大学、イェール大学などの研究で、「思いが強ければ勝つ」「病は気から」といった言葉が、単なる気休めではないことが分ってきたのだそうです。
フランスにルルドの泉というカトリックの聖地があります。ここには難病を治すために泉の水を浴びようとする巡礼者が、世界中からたくさんやって来ます。
医学者などで構成されるルルド国際医学委員会では、ルルドの泉の聖水で病気が治ったと申し立てがあった人々について、医学的に厳密な審査をしていますが、これまでに多くの患者が「医学的に説明がつかない」奇跡として認定されました。奇跡はたしかにあるのです。
去る8月5日。松本サリン事件で被害にあい、14年間も意識が戻らず寝たきりになっていた河野澄子さんが、亡くなりました。
サリンの影響で、大脳が厚さ2・7ミリの皮みたいになってしまい、主治医が「医学的に生きているのが信じられない」と言っていたのに、14年間生きたのです。
この事件では当初、夫の義行さんが犯人扱いされて、家族はどん底の苦境に叩き落とされました。
しかし、義行さんは苦しい日々の中にあっても、勤め帰りに病室を訪れ、澄子さんに話しかけ、手足をマッサージしたり、歯磨きをしてあげたり、リップクリームを塗ったり、顔にパックしてあげたり。病室には澄子さんの好きな音楽を流し、誕生日には花束やプレゼントを欠かさず、献身的に看病しました。
その甲斐あって、一緒に連れて行ったコンサート会場で音に反応したり、時おり涙を流すようになったり、プリンやゼリーを口に含ませると、口をもぐもぐさせるようになったそうです。
たとえ植物人間状態になっても、妻がそこにいてくれるだけでいい。生きていてくれることが心の支えになる。そうした無私・無償の愛によって澄子さんは14年間生き続ける奇跡が起きたと言えます。
ゲーテの言葉のように、絶望するのは簡単ですが、それでもなお希望を捨てず祈り、思いを強くして力を尽くすところに、奇跡も生まれるのです。
今の若者たち。よく心して下さい。君たちは、あきらめるのが早すぎる。
